結論:ChatGPT本体は順次、Copilot・Google AIは今すぐ出せる
「クライアントからChatGPTへの広告出稿を相談されたが、日本ではどう出せばいいのか」——AI検索の利用が一般化するにつれ、こうした相談が急増しています。先に結論を言うと、ChatGPT本体への広告は日本でまだ一般開放されていませんが、同じGPTを基盤とするMicrosoft Copilot、およびGoogle AI Overviewsへの広告は、日本から今すぐ出稿できます。「AIに対する広告」という目的は、ChatGPT本体の開放を待たずに着手できる、というのが2026年6月時点の正しい理解です。本記事では各プラットフォームの最新状況を、実機検証を交えて整理します。
ChatGPT広告(OpenAI Ads Manager)の日本での現在地
OpenAIは2026年2月、米国でChatGPT内の広告(Sponsored Answer)配信を本格的にテスト開始し、その後セルフサーブ版のAds Managerを公開しました。出稿手順そのものはOpenAI Ads Managerの使い方で解説していますが、問題は日本での提供状況です。
2026年6月時点で、Ads Managerによるセルフサーブ出稿が可能なのは米・英・加・豪・NZが中心です。実際に所在地を日本に設定して広告主アカウントを作成しようとすると、「お住まいの国ではまだご利用いただけません」と表示され、登録できません(編集部でも実機で確認済み)。日本はパイロット拡大の対象として発表されており、開放は時間の問題と見られますが、現状では「順次開放を待つ枠」と位置づけるのが正確です。
今すぐ出せる①:Microsoft Copilot広告(頭脳はOpenAIのGPT)
最も見落とされがちな選択肢が、Microsoft Copilotへの広告です。Copilotは、ChatGPTと同じOpenAIのGPTを基盤とするAIアシスタントで、その回答の中や周辺に広告を配信できます。出稿はMicrosoft Advertising経由で、管理画面・配信ともに日本語に対応し、日本の事業者がそのままアカウントを開設できます。
2026年4月には会話型クエリに広告を合わせる「AI Max for Search」も投入されました。つまり「ChatGPTのようなAIに広告を出したい」というニーズの相当部分は、Copilotで今日から満たせます。詳細はMicrosoft Copilot広告の出し方で解説しています。
今すぐ出せる②:Google AI Overviews内の広告
Google検索のAI要約「AI Overviews」の枠にも広告が表示されます。日本ではAI Overviewsが2024年8月から稼働しており、多くの場合、既存のGoogle広告(検索・ショッピング等)がそのままAI要約内の広告対象になります。新たな申請やアカウントは不要で、いま運用中のリスティングの延長で対応できる点が強みです。仕組みはGoogle AI Overviews広告の記事で詳しく扱っています。
撤退:Perplexityの広告
かつてAI検索広告の先駆けだったPerplexityは、2026年2月に広告事業からの撤退を表明し、サブスクリプション中心の収益モデルへ移行しました。新規広告主の受付も停止済みで、現時点では出稿先の候補から外れています。背景はPerplexity広告撤退の記事で解説しています。
主要AI検索広告 出稿可否マップ(2026年6月時点)
| AI検索 | 日本で今すぐ出せるか | 出稿経路 | 基盤AI |
|---|---|---|---|
| ChatGPT本体 | △ 順次開放待ち | OpenAI Ads Manager | OpenAI GPT |
| Microsoft Copilot | ◯ 出せる | Microsoft Advertising | OpenAI GPT |
| Google AI Overviews | ◯ 出せる | Google広告(既存枠) | Google Gemini |
| Google AI Mode(会話型) | × 米国テスト中 | Google広告 | Google Gemini |
| Perplexity | × 広告撤退 | — | — |
戦略:広告とLLMOの二段構えで面を取る
AI検索広告は「ChatGPT広告」という一語で語られがちですが、実際には複数のプラットフォームが別々のスピードで動いています。ChatGPT本体は開放を待ち、CopilotとGoogle AI Overviewsは今すぐ着手する——この切り分けができれば、競合が「まだ出せない」と足踏みしている間に先行できます。
さらに重要なのが、有料広告と並行して、AIの回答そのものに自社が引用・露出されるLLMO(生成AI最適化)を進めておくことです。広告枠が閉じても自然引用で露出が残るため、プラットフォームの方針変更にも強くなります。LLMOの基本はLLMOの基礎を参照してください。
よくある質問
- ChatGPT広告は日本で出せますか?
- ChatGPT本体への広告(OpenAI Ads Manager)は米国を皮切りに提供が始まっており、2026年6月時点ではセルフサーブ出稿は米・英・加・豪・NZが先行し、日本は順次対応の見込みです。一方、同じGPTを基盤とするMicrosoft CopilotとGoogle AI Overviewsへの広告は日本でも今すぐ出稿できます。
- ChatGPT本体の開放を待たずにAI広告を始められますか?
- はい。Microsoft Copilot(OpenAIのGPTが基盤)とGoogle AI Overviewsは日本から今すぐ出稿できます。ChatGPT本体は開放され次第すぐ動けるよう準備しておくのが得策です。
- Perplexityには広告を出せますか?
- Perplexityは2026年2月に広告事業から撤退し、新規広告主の受付も停止しています。現時点では出稿先の候補から外れています。