ChatGPT広告とは、ChatGPTの回答末尾にスポンサー表示として配信される、会話の文脈に連動した運用型広告です。
2026年6月22日、日本国内で広告表示が開始
OpenAIは2026年6月22日より、日本国内のChatGPTで広告の表示を開始した。対象は、ログイン済みの無料版およびGoプランの成人ユーザー。ChatGPTの回答末尾に、スポンサー提供であることを明示したうえで1ユニットが表示される。
有料プランでは広告は表示されない。具体的には、Plus・Pro・Business・Enterprise・Edu のサブスクリプションユーザー、および18歳未満と判定されたアカウントは広告非表示となる。
日本のローンチパートナーは3社
日本でのローンチにあたり、OpenAIは広告出稿の運用支援パートナーとして3社を指定した。
- 電通デジタル
- 博報堂DY ONE(Hakuhodo DY ONE)
- サイバーエージェント
日本では当面、これら代理店を経由しての出稿が前提となる。広告主が自分でキャンペーンを設定するセルフサーブ型のAds Managerは段階的に開放中であり、今後の提供拡大が見込まれる。
広告はどこに、どんな形で出るのか?
ChatGPT広告は、会話(回答)の末尾の下に表示される。回答本文とは視覚的に区別されており、広告がChatGPTの回答内容を変えることはない。1ユニットは、広告主名・ファビコン(ロゴ)・見出し・説明文・画像・ランディングページで構成される。配信は特定のキーワード一致ではなく、会話の文脈・意図との関連性に基づいて決まる。広告グループ単位で「コンテキストヒント」を設定するが、特定会話への配信を保証するものではない。
料金はいくら?課金の仕組み
購入方式は2種類。リーチ重視ならCPM(1,000インプレッション単価)、流入重視ならCPC(クリック単価)を選択する。OpenAIは当初CPMの上限を$60に設定していたが、報道では$25前後への低下が伝えられている。CPCについてはクリック1回あたり3〜5米ドルの上限入札から始めることを推奨している。
課金は後払いモデル。未払いの利用額が設定された「支払いしきい値」に達するか月末を迎えると、登録カードへ請求される(しきい値は支払い実績に応じて自動で引き上げられる)。支払い方法の登録時には、有効性確認のため最大100米ドルの一時オーソリ保留が行われる(通常3日以内に解除)。
どうやって出稿する?
現時点で日本から出稿するには、上記3社(電通デジタル・博報堂DY ONE・サイバーエージェント)いずれかの代理店に相談するルートが前提となる。
セルフサーブの場合、ads.openai.com でアカウントを作成し(日本所在地で作成可能)、請求プロファイルの登録・キャンペーン設定・広告クリエイティブ(見出し・説明・画像・LP)の準備という流れになる。ただし日本向けのセルフサーブ開放は段階的に進行中であり、最新の提供状況はOpenAI公式ヘルプで確認することを推奨する。
効果測定とプライバシー
Ads Managerのレポートでは、インプレッション・クリック・広告費・CTR・平均CPC・平均CPM・コンバージョンが確認できる。LPのURLにUTMパラメータを付与することで、既存の分析ツールでも流入を把握できる。
プライバシー面では、OpenAIはユーザーの会話・チャット履歴・メモリ・個人情報を広告主に共有しない。広告主が受け取るのは集計された個人特定不可のパフォーマンスデータのみ。健康・メンタルヘルス・政治といった機微なトピックの近くには広告を表示しないポリシーがあり、政治広告は現在許可されていない。
企業はどう備えるか?robots.txtの設定
ChatGPT広告を配信する際、OpenAIは広告LPの安全性検証や配信判断のために「OAI-AdsBot」「OAI-SearchBot」というクローラーを使用する。Cloudflare・Akamaiなどのボット対策ツールがこれらをブロックしていると、審査や配信に支障が出る可能性がある。
robots.txt での許可設定例は以下のとおり。
User-agent: OAI-AdsBot
Allow: /
User-agent: OAI-SearchBot
Allow: /
この設定は、AIの回答に自社情報が引用されるLLMO(生成AI最適化)の基盤づくりとも重なる。広告配信と自然引用の両面から、クローラーへの開放を進めておくことが得策だ。
出典・参考情報
- 日本経済新聞「ChatGPT広告、日本でも」
- ITmedia AI+「OpenAI、ChatGPTへの広告表示を日本でも開始へ」
- AdverTimes「ChatGPT広告、日本市場に参入」
- OpenAI公式ヘルプ「ChatGPT内の広告」
出稿の相談・実務は koukoku.ai をご覧ください。
よくある質問
- ChatGPT広告は日本で表示されるようになったのですか?
- はい。2026年6月22日より日本国内のChatGPTで広告表示が開始されました。表示対象はログイン済みの無料版/Goプランの成人ユーザーです。Plus・Pro・Business・Enterprise・Eduの有料プランには広告は表示されません。
- 日本で出稿するにはどうすればいいですか?
- 日本では当面、ローンチパートナー(電通デジタル・博報堂DY ONE・サイバーエージェント)を経由しての出稿が前提となります。セルフサーブの Ads Manager は段階的に開放中です。
- 料金はいくらからですか?
- CPM(1,000インプレッション単価)またはCPC(クリック単価)の2種類から選びます。CPMは当初上限$60、報道では$25前後に低下。CPCはクリック1回あたり3〜5米ドルの上限入札を推奨。課金は後払いで、支払いしきい値に達するか月末に登録カードへ請求されます。
- 有料プランのユーザーにも広告は出ますか?
- Plus・Pro・Business・Enterprise・Eduの有料プランには広告は表示されません。また18歳未満のアカウントにも表示されません。
- 会話の内容は広告主に渡りますか?
- 渡りません。OpenAIは会話・履歴・メモリ・個人情報を広告主に共有せず、データを販売しません。広告主が受け取るのは集計された個人特定不可のパフォーマンスデータのみです。
- LPを広告配信に対応させるには何が必要ですか?
- robots.txtでOpenAIのクローラー(OAI-AdsBot/OAI-SearchBot)を許可する必要があります。Cloudflare等のボット対策を使っている場合は、これらをホワイトリストに追加してください。